IFストーリー 分岐の先 


―炎上する長崎城
「リセット、よく聴いて。貴女達はチューハイに乗って魔王城へ行くの」
「アスカ姉ちゃんは?」
「すぐ行くわ。大丈夫。さ、早くチューハイに。あとひじじもお願い」
「こりゃ! アスカ、何のつもりじゃ!」
アスカはチャカの抗議をを無視してリセットを一瞬抱き寄せる。
「ありがとう……楽しかった……彼方達のおかげ……」
そして、突き放すようにチューハイに乗せる。
「行きなさい、チューハイ。途中でメガラスさんにあったら二人を預けて」
チューハイは主の命令どおり長崎城から離れた。
それとほぼ同時にリックたちが香姫の部屋に駆け込んできた。
「残念。ひと足遅いですね。リセットと無敵はもういませんよ」
「すぐにチューハイを止めて。そうじゃないと……」
「私を殺す事になるとでも言いたいんですか?」
レイラは頷いた。
「そりゃそうですよね。もはやチューハイを止める手段は術者を殺すほかないですから」
「分かってるなら―」
「お断りです。何度も言わせないで下さい」
レイラ達がかまえるより先にアスカは戦闘態勢に入っていた。

それからまもなく長崎城は巨大な爆発に飲み込まれ崩壊した。

―カスタム付近 同時刻
主の制御を失ったチューハイは徐々に小さくなっていく。
「……アスカ……」
曾孫の運命を悟りチャカが呟く。涙を流せぬぬいぐるみの体がとても憎らしかった。
とうとう、チューハイは乗っていられない大きさになり消えた。
「アスカ姉ちゃん……絶対に、この人たちはリセットが殺す……仇はリセットがとるもん……」
リセットは無傷で現れたレイラ達をにらみそう宣言する。
「……やっぱり、ランス君の子供だわ。……怖いくらい目つきが同じ」
「アスカお姉ちゃんは?」
「……自爆したわ。……それほどまでにあなた達を守ろうとしていた」
「……なぜ無傷なのか、アスカお姉ちゃんが命まで賭けたのに。……それは聞かない。今は、ね。リセットがお前達を殺す直前、命乞いの言葉と一緒に吐かせてやる!」
相手は数多くの修羅場をくぐってきたリーザスの将。そんな相手だが、リセットはまったく怯まず小太刀を抜く。
無敵も黙って柳生から受け取った、今の無敵にはまだ大きすぎる刀を抜く。
「素直に捕らわれてほしいの。子供に剣を向けるようなマネはしたくないから」
「人質をとろうなんてお前達が綺麗事を喋るな! 剣を抜きたくなかったらそのままでいれば? リセットが殺してやるから!」
カラーの瞬発力を最大限に使いリセットは一瞬でレイラとの距離を詰める。
大抵の人間ならこの一撃に反応できず殺されるのだが、レイラはこなしてきた場数が違う。
剣を抜き鋭い太刀筋を流すとそのまま小太刀を叩き落す。そのまま投げ技に持ち込もうとしたがリセットはかろうじてすり抜けた。
「姉上、お怪我は?」
「ないよ。けど、こいつらさすがに強い……」
「確かに今の僕達では敵いそうにありません。……けれど、『アイツ』なら勝てるかもしれません」
「……」
「姉上、アスカ姉さまの仇を討ちたいのは姉上だけではありません。生まれて初めてです。人をこれほどまでに憎んだことなんて……」
長崎城で暴走した名残か、無敵は自らの意思で己の中の魔性に体を預ける。
「……怪我はしないこと。後、お姉ちゃんが血を分けてあげるから、あいつらのなんて1滴も飲んじゃだめ。あいつらの血は地面に吸わせてあげなさい」
「……いきます」
「っ! 総員戦闘体勢! メナド将軍は応援を呼んできて!」
一瞬で空気が変わった。ただの子供には見えないプレッシャー。
ゴルドバ、レイラ、ハウレーンの3人では太刀打ちできない。そんな気配がする。
戦闘力に自信はあったが相手の得体が知れなさ過ぎた。
無敵は体に不釣合いな刀を軽々と扱い、全力で向かってくる3人と平然と渡り合う。
最早レイラ達は手加減していない。殺すか、殺されるか。
しばらくの乱戦の後、メナドが戻ってきた。ただし1人だけ。
「増援は!?」
「それが、マリス様が撤退せよと」
「撤退? っ……総員撤退!」
「逃がしません!!」
無敵が全力で斬撃を放つが、もうレイラたちの姿はなかった。
周辺にはリセットとチャカがいるだけだ。
「……逃げられたね。でも、いずれ絶対に仇をとるんだから」
「はい、もちろんです」
「これからどうしよう? 長崎には戻らない方が良さそうだし、魔王城までは距離がありすぎる」
「……姉上、それよりも……渇きを……」
「そうだったね。……はい」
リセットは襟元を緩めて首筋を晒す。わずかに震えている姉の白い首筋。
抵抗不可能な誘惑。
無敵はわずかな躊躇の後、牙を立てた。
小さな痛みの後、リセットは初めて経験する感覚に捕らわれる。
「う、ああぁ……なに? 体が……熱いよぉ……」
吸血鬼が獲物の抵抗を無くすため、吸血行為には強烈な性的な快楽を伴う。鼓動が早くなり、体の奥底が熱をはらむ。ランスと女達の行為を覗き、数回自慰行為をしたことがあるだけのリセットには刺激が強すぎた。自分の体に何が起こっているのかわからず、リセットは無敵にしがみ付くことしか出来ないでいる。
「姉上……」
無敵の目には理性が戻っていた。時間にしてはそんなに長くはなかったが、リセットの体はもう収まらないほどまで熱を持っていた。牙を離してもリセットはしがみ付いたまま離れようとしない。そんな姉に無敵は戸惑い、どうしていいのかわからずにいる。
「姉上? どうされたのです」
無敵もまた吸血がもたらす副次効果を知らない。だから姉の変調に戸惑う。
「……無敵……全然冷めてくれないの……切なくて……変になっちゃう……」
リセットは、この熱を下げる方法に、本能的に気づいた。ちょうど良い相手も目の前にいる。パ〜パの次に好きな男。大事な弟。処女を捧げる相手としては申し分ない。
熱に侵されほとんど理性をなくしたリセットは無敵が抵抗しないのをいいことに押し倒した。
「あ、姉上! 何を―」
言葉をキスで閉ざす。
「責任取って」
「せ、責任、ですか?」
「もう我慢できない……無敵、パ〜パが女の人にするみたいに、リセットにもして……」
「えっ!?」
「ここが……熱くてたまらないの……」
リセットは無敵の上に馬乗りになりスカートを持ち上げた。白のシンプルなショーツのクロッチ部分がしとどに濡れて変色している。無敵は息を呑む。
「あ、姉上、姉弟ですよ? そんなこと―」
「無敵は、リセットのこと嫌い?」
潤んだ瞳。乱れた息に衣服。それらが無敵の理性を侵食する。
「いいえ。でもまだそんな年齢では……」
「カラーは10歳過ぎたら出来るようになるの……無敵も―」
ごそごそとリセットの手が動き、無敵の硬くなったモノを捉えた。
「大丈夫だよ」
理性の溶けた艶やかな笑顔。大好きな姉の。理性が壊れた。
そっと抱き寄せる。
「……一緒に覗いた時のことを覚えてる? あんなふうにして……」
「あんまり覚えていませんが……努力します」
「じゃあ、リセットが教えてあげる。言うとおりにして」
「はい」
「最初はキスから……」
馬乗りになっているリセットは上体を倒し、ゆっくりと唇を重ねた。
ただ、そっから先どうしていいのかは二人とも知らない。
ただ、唇同士が触れ合う感触に酔う。

少し離れたところにチャカがいる。
『……なんとも……誰かわしを反対向けてくれ……』
人形ゆえ自分では動けない。目を閉じることも出来ない。
『誰か早く回収に来とくれ……』
「すまない、タイミングを計っていた」
『おお!? メガラス殿』
「……好きにさせておいてもかまわないと思うか?」
『……なんとも言いにくいが……二人が決めたなら』
メガラスは小さく頷き、チャカを拾うと音もなく飛び立った。
位置は二人の上空。メガラスは目を閉じ気配に敏感になるようにした。
いつ敵がきても対応できるように。

―魔王城
「ランス様、大変です!」
「……なんだ?」
「はい。……長崎城が……反乱軍の奇襲により陥落……」
「続けろ」
ランスから尋常ではない殺気があふれ出てくる。
ホーネットは必死でそれに耐えていた。
「続けろといっている」
一切感情のないランスの命令。
従わなければ殺される。
ホーネットですら命の危険を感じた。
「は……い……。五十六様が……さらわれました。その他にも柳生宗次朗、アスカ・カドミュウムも消息不明です」
「……そうかアスカもか。リセットたちはどうした?」
「チャカ・カドミュウムと一緒に二人ともメガラスが保護したと連絡を受けました。二人の疲労が酷いためカラーの集落で今日は休ませるそうです」
「わかった。報告は聞いた。邪魔だからそこからどけ」
よくわからないがすぐさま言われたとおりにするとランスはカオスで壁を一閃。
崩壊は天井まで広がり天井裏にいた忍者を引きずり出した。
「……久しぶりだな、かなみ」
「え、ええ……」
「っ! 忍者!?」
驚くホーネットをよそにランスはかなみに近づいていく。
自然とかなみの声が震えた。目の前にいるのはランスではなく魔王。
「それで、マリスは人質をとってどうするきだ?」
「……わ、私はこれを渡すように言われただけよ」
かなみは逃げたい気持ちを必死に押さえて手紙を差し出した。
ランスはサッと目を通し握りつぶした。
「フン……予想通りのつまらん内容だな。さてと……」
姿をくらまそうとしたかなみに濃密なオーラがまとわりつく。
「監禁場所を吐け」
黒いオーラはそのまま実体化しかなみを締め上げた。
「私は忍よ……そんな簡単に……言うものですか……」
「だろうな。ならこうしよう」
ランスは拘束したかなみから衣服を剥ぎ取る。
「血から知識をいただく」
血にはその生き物の経験情報全てが流れているという。魔王が力と記憶を継承するのはそれゆえである。そして、その血を奪う事により知識と記憶を奪うのだ。
「え?」
ずぶりと牙が食い込む。何が起きたのかという疑問は直後襲い掛かってきた快楽に焼き潰された。血と一緒に何かが吸いだされ、代わりに流れ込んでくるのは狂おしいほどの快楽。いっそのこと狂ったほうが楽かと思わせるほど。いけそうでいけない瀬戸際感がさらにかなみの劣情を煽り立てる。
「どうした? 快楽を強制されても何も喋らないように訓練しているのだろう? これくらい耐えて見せろ」
外から与えられるものには耐性があった。だが、内側から襲ってくるこれには抵抗する手段などもってはいない。
「あああああああああっ!!!」
のどが張り裂けんばかりに叫んでも達することは出来ない。
楽になりたい。解放してほしい。イきたい。イきたい!
かなみは強くそう願う。
「解放してほしいか?」
かなみは激しく首肯する。声に出す余裕はない。
「情報はすでに得たが、お前から話してもらおうか。そうすれば好きなだけいかせてやる」
耳元で囁かれる誘惑。忍としてのプライドはわずかな時間しかもたなかった。
「ブルーペットが開発した空間転移装置があるの! 場所はサウス! 本体には移動ログが残ってるはずだから辿れば五十六さんのところにも行けるはずよ!」
「よく本当のことを言ったな」
「嘘なんかついてない! ランスっ! 早くちょうだい!」
「……ホーネット、こいつを拘束して嘆きの谷に放り込め。俺からの慰労の品ということにして好きにさせろ。俺は出かける」
「そ、そんな! ランスがしてくれるんじゃ……」
「そんな約束はしていない。好きなだけいかせてやると言っただけだ」
「嘘……」
「じゃあな、かなみ。お前に関わる時間も惜しいのでな」
ランスはそのまま姿を消した。
残されたホーネットはかなみを抱きかかえると嘆きの谷へ。
ランスはいつもならしない『魔王の命令』をかけていた。魔人たるホーネットは逆らえない。例えどれだけ良心が痛んでも実行しなければならない。
「こ、この者は魔王様からの慰労の品だそうです。……好きにしてよいと」
ぎらぎらとした視線がホーネットとかなみに絡みつく。
耐えかねたホーネットはかなみを地面に寝かせるとすぐさま身を引いた。
「いやっ……いやぁーーーー!!」
脅え、叫ぶかなみにモンスターたちは遠慮なく襲い掛かった。ランスが魔王になって以来、人間の女に手を出すのは死と同義。そんな命令を下した魔王が人間の女をよこしたのだ。
最早誰にも止められない。

―サウス ブルーペットの転移施設
「久しぶりだな」
「こ、これはこれは魔王様。こんなところまでよくおいでで……」
ランスはブルーペットの後ろに転移、カオスを突きつける。
「お前と話すつもりはない。いくつか命令をするだけだ」
「な、なんなりといいつけておくれやす!」
「一つ、ログを検索して俺を五十六のいる場所まで飛ばせ。二つ、その後この装置を破壊。同種のものが他にも存在するならそれも全てだ。三つ、転移装置に類するものを二度と作るな。持ち込むな。以上だ」
「は、はいな、ただちに!」
ブルーペットは命あってのモノダネとばかりにすぐさま行動に移った。

―???
体に痛みを感じ五十六は目を覚ました。
何が起きたのか理解するまでに少し時間がかかる。縛られていた。
「ようやく目を覚ましたようですね、山本将軍」
微笑を浮かべ五十六の前にいるのはマリス。
歳はとったが全てを見透かすような目の光は衰えてはいない。
「……あなた方はリーザス城とともに死んだと思っていました」
「フフフ、そうでしょう。そのおかげでことが早く運べました。とはいえあれから10年もかかりましたが。……貴女をさらった理由、理解していますね?」
「ランス様になんと言うつもりです?」
「自分の命をとるか、貴女の命をとるか決めてもらいます。まあ、あの方がどちらを選ぶかは想像付きます。本当はあとえさが二つ増えるはずだったのですがね」
「えさ……?」
「貴女と子供達ですよ。えさはいくらあっても良かったのですが思わぬ抵抗にあい捕獲し損ねました」
「……外道!」
「その言葉そっくり返します。魔王の庇護を受けかりそめの平和を維持してきた貴女にいわれたくはありません」
「かりそめでもJAPANは平和だった。領主たる者民の平和を願って何が悪い!」
パンと乾いた音が鳴り五十六の頬が赤くはれた。
「黙りなさい。……魔王の力による統治に不満があるならなぜ民が反乱を起こすのです? 私はただ、JAPANを治める者が魔王の妾にすぎないという事実を伝えただけですよ?」
五十六は息を飲み黙り込んだ。ついで、その目が大きく見開かれる。
「五万もの民が魔王の支配を拒んだ。反乱はその事実のあらわれです」
「そうか、ならば本妻にしよう。無敵もいることだし問題はあるまい?」
その声はマリスの記憶する昔のものとほとんど変わらない。
「ラ、ランス王……どうやって……?」
「かなみに吐かせた。所詮は人間、抵抗は無意味だな」
「な、なるほど」
「お前はいい女だ。人間にしておくのはもったいない。誰かの使徒にしてリアと一緒にさせても言いかと思ったが―」
「リア様と言ったのですか!?」
マリスは振り返るとランスの胸元に掴みかかった。だが、同時にカオスがその胸を貫いた。
「アガッ……」
「それもいいかと思ったが虫が知らせる。お前を生かしておくべきではない」
ランスはカオスを引き抜くと五十六の拘束をはずす。
「冥土の土産にリアの居場所を教えてやろう。いまあいつはケッセルリンクの使徒として平和に暮らしている。全ての過去をなくしてな」
「……リアさま……は、幸せそう……ですか?」
「そうだな。見た感じはそう見えるな」
「そう……それは……よかった……」
それを最後にマリスは動かなくなった。リアが生きていると聞いて、よっぽどうれしかったのか死に顔は安らかなものだった。
「……哀れなやつだ」
「ランス様……」
「とりあえず城に戻るぞ。話しは戻ってからだ」
「はい」

―魔王城 玉座の間
そこにいるのはランスのほかにリセットと無敵、五十六。
「しかし、無事でよかった。今回は後手に回るしかなかったからな、心配だった」
「JAPANにはこれないと思い込んでいましたから仕方がないかと」
「みんな無事だったから丸く収まったと思おうよ」
「そうだな。だが、二度とこんな思いはしたくない。そこでお前達に選択をしてもらう。魔人になって、ずっと一緒に暮らすか、あるいはそのままで暮らすか」
もう失いたくない。ランスは小さく付け加える。
子供二人は悩みはしなかった。
「パ〜パ、リセットはいつか自分から頼もうと思っていたの。パ〜パが大好きだから」
「父上、僕は家族を守れる力がほしい。アスカ姉さまのようなのはもう嫌です」
「ランス様、私もお側にいてよいのですか?」
五十六はある女性のことを気にしていた。が―
「むしろ、五十六には俺から頼みたい。側にいろ。ずっと、この先も」
「……はい!」



おまけ

「……ところでリセット、相手は誰だ!?」
魔人化の儀式前、ランスはリセットの石の色に気づいた。蒼い。
「え、えへへへ……」
「今度連れて来い。俺が気に入らんかったらそいつをぶちのめす」
「絶対気に入ると思うよ? ね〜?」
話を振られた無敵はあたふた。
「た、たぶん大丈夫です」
「……で、いつだ、どこでやった?」
「えっと、長崎城から逃げてた時、荒野のど真ん中で」
「そんな所でだれと? そもそも無敵はどうしていた?」
「はい、ここでヒント〜。近くには無敵しかいませんでした」
ヒントではなく答え。それを理解できないほどランスも頭は悪くない。
「……五十六、俺はどこで教育を間違ったんだ?」
「……無敵、責任は持ちなさい」
「は、はい!」
以外にも五十六の方があっさり認めた。
「パ〜パは認めてくれないの?」
リセットの顔が悲壮感に歪む。今にも涙が溢れそう。
「い、いや、そういうわけではないんだが……」
もとよりリセットを溺愛していたランス、娘が他の男に取られるとなると結構ショックだった。しかも、自分の息子がその相手ときた。
「……好きにしろ」
「わ〜い。これで、両親公認の仲だね」
にっこりと笑ったリセットは無敵に抱きつく。どうも嘘泣きだったようだ。
ランスはうらやましそうに見た。
そして、それに気づいたリセットが一言。
「大丈夫、パ〜パは二番目に大好き!」
ランスはその後しばらく自室に閉じこもったという。

あとがき

なんだかノリで書いてしまった感がある作品。しかも続くかもしれない。
……大丈夫なのか……?


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