魔王列記 外伝W−弐 誓い

―山頂の口 地上階
前にここを訪れた時からすでに一週間が経過している。
そのうち5日はホーネットさんと2人で癒し場につかる羽目になったわけだが、ようやくダンジョンの奥にいる終末をもたらす者を倒しにいける。
と、ここまでは予定通りだ。本来ならこのダンジョンを熟知しているホーネットさんの案内のもと、封印の場所まで進み、協力して倒すはずだった。しかし、隣にいるのはセリスさんと切華さん。戦力的に不安がないといえば嘘になる。だが、姉上の嫌がらせ(おそらく)でホーネットさんが魔王城に呼び出されてしまったため案内できる者はセリスさんしかいない。結局、セリスさんの同行にあたって僕一人じゃ守りながら戦う自信がなかったために切華さんにお願いする事にしたのだ。
「さてと、セリスさん。その怪しいレリーフの場所まで案内お願いしますよ?」
「大丈夫です、ここは私の庭ですから」
「……危ないと思ったらこの帰り木で地上に戻ってください。正直封印を解けばどうなるか分りません。……万が一の場合は僕がなんとしてでも守り抜きますから。もちろん、切華さんもです」
「私の心配はいい。引き際は心得ている」
2人に帰り木を渡す。未知の敵と戦うのだ。用心に越した事はない。
ふとセリスさんと視線が合った。セリスさんはちょっと赤くなってすぐに顔をそむけた。
……なんだ???

昇降機は止まっているため歩いて進む。切華さんとセリスさん気が合うようで、今は楽しそうにお喋りしながら歩いている。だが、それもセリスさんが元気なうちだけだった。
「無敵さん……休憩しませんか?」
現在地下十階。セリスさんはすでにへろへろだ。切華さんにも少し疲れが見える。
封印のある場所は最深階。まだ先は長いのだ、休憩してもバチはあたらないだろう。
「そうですね。邪魔する者もいませんしここらあたりでゆっくり体を休めましょう」
「よかった〜」
セリスさんは壁にもたれるとそのままへたり込む。
「まいったな、かなり体力が落ちているようだ」
切華さんも息が荒い。
「昔ならこの程度で息があがることもなかったんだがな……」
姉上がアスカ姉様をその手にかけて以来、切華さんはずっと富士の癒し場から出ずに生活していた。僕が偶然ハニ吉と会い居場所を聞き会いにいかなければ切華さんは衰弱死していたかも知れなかったのだ。一人でいる間、口にしたものは水だけ。体力が落ちるのも当然だ。再会して以来、食べるようにはなったみたいだけど未だに生きようとする気力に乏しい。魔王に逆らい、本能に抗い、人にもなりきれず切華さんは自身の価値を見失っている。セリスさんたちと共に暮らすことで見失ったものを取り戻せるといいけど……。

「セリスさん、そろそろ出発しても大丈夫ですか?」
あれから30分は経った。一応聞いてみる。
「……あんまり。血が足りてませんからなんだかぼ〜っと」
反論の余地なし。ごめんなさい。久しぶりだったもので歯止めが利かなかったんです。
「じゃ、じゃあもう少しゆっくりしていきましょう」
「えっと、無敵さんのせいじゃなくてその……アレになったせいで……」
思案数秒。とある単語に行き着く。
「今日は出直しましょう。これ以上無理をさせるわけにはいきませんしね。ここへはホーネットさんの暇な時にでもまた来ます」
こういった理由で帰り木を使おうとしていると、ダンジョンが大きく揺れた。縦に、横にまるでうねる様な動き。問答無用に弾き飛ばされ体が浮く。僕はいいとして他の2人はそのまま叩きつけられればマズイ。ミストフォーム。セリスさんに接近、直前で解除。抱きとめ着地。
揺れはさらに激しくなり上下の区別さえ危うくなる。足をついているのはさっきまで壁だった場所。……ダンジョンが動いている!?
「無敵、そちらは無事か?」
少し離れた場所に切華さんがぶら下がっていた。とっさにひも付きの矢を射て掴まったらしい。
「セリスさんは気絶しているようですが、僕はなんとも。でもまずいことに帰り木なくしました」
最初の振動で手を離れた帰り木は跳ね飛ばされそのまま視界から消えた。セリスさんも持っていないようだ。
「僕らは自力で脱出します。切華さんは地上に戻っていてください!」
ぐらりとまた大きくダンジョンがしなる。弾き飛ばされた切華さんはしかたなく帰り木を使い脱出した。今や床が壁だ。しかも徐々に床になる場所に角度がつきダンジョンの奥へ続く通路はぽっかり口を開けた奈落へと変る。さらに壁がぐずぐずと融け始めその下から現れたのは肉の壁だ。どろりとした絶対触りたくない粘液に濡れ脈打つ壁。
まるで生物の体内のよう。
「うわ……早くでよ!」
こんな所に長居は無用。さっさと出るに越した事はない。壁の粘液に触れないように壁から一定の距離を取る。今や床と天井も融けてなくなりただの一本道になっているダンジョン内をただ上へ飛ぶ。ときたま壁の粘液がはねて体に掛かる。……魔人の体ですら溶かしてしまう強酸。真上に見える光に近づくたびに飛び交う粘液の量が増す。
「うっ、くっ……」
体が酸に侵食され激痛が襲ってくる。帰り木の予備をもう少し持ってくるべきだったなと冷静な自分がいる反面、腕に抱くセリスさんを捨ててスピードアップをはかれと語りかけてくるもうひとりの自分がいる。笑止。万が一の場合は守り抜くと口にしたではないか。
男に二言はない。気合を入れなおし宙を蹴り加速。空が見えた。脱出完了。
「う〜ん……アレ……空?」
「気がつきましたか?」
苦痛を押し殺し務めて平静を装う。火傷は背中に5ヶ所、足に4ヶ所あとは肩に1ヶ所。顔に掛かりそうだったものは気合で避けた。セリスさんの視線が肩の火傷に向けられる。
「……ごめんなさい。傷薬持って来てますから治療します。……その……降ろしてもらえませんか?」
今の状態は俗にお姫様だっこと呼ばれる状態。それが恥ずかしいのかセリスさんは顔を赤らめた。
「お〜い、無敵〜」
地上から声。切華さんがダンジョン入口からだいぶ離れた場所にいる。
「ご無事でしたか」
「帰り木のおかげでな。そっちは……背中がひどいな。脱いでくれ、薬をつける」
「私がやります!」
切華さんと僕は一瞬キョトンとした。その後、切華さんが意地悪そうな笑みを浮かべてヘッドロックをかけてくる。
「隅に置けないな。さすがあの魔王の息子殿」
「ど、どういう意味ですか!?」
「そのままだ。私は少し様子を見てくる。無敵は彼女の好意に甘えてなさい」
切華さんがその場を離れるとなんとも気恥ずかしくなってしまい言葉が出ない。
「無敵さん、さっきはありがとうございました。この怪我私をかばってついたものですよね? ごめんなさい」
「当然のことをしただけです」
と、傷薬を塗るセリスさんの手が止まり、腕が抱きつく形で前に伸びてくる。
「……無敵さん、貴方はやはり魔性の者ですね……」
さらに、首筋に吐息が……。困った……動けない。とどめは背中に……えっと、軟らかいものが二つ薄い布越しに……。い、意識したらダメだ!
「私、貴方の瞳に魅了されてしまったみたい……」
「み、魅了?」
セリスさんの一言でピンク色の世界からなんとか復帰。しかし、最近は邪眼のコントロールができるようになっている。……そんなもの一切使っていない。
けど……なんとなく言わんとしたことは伝わって来た。この一週間で僕も同じような気持ちをいだいていたから。
「僕は人ではないのですよ? それでも……?」
「関係ないです。大事なのは心だと思うから」
そこから先に言葉はいらず引き合う磁石のように唇が近づき……お互い額をぶつけた。
「うわ!?」
「痛い!」
地面が大きく揺れている。すっかり忘れていたがまだアレを倒したわけではない。
「セリスさん、きちんとした答えはアレを倒した後に」
「はい。……ちゃんと答えを聞かせてください。待っていますから」
「もちろんです」
「無事か2人とも」
戻ってきた切華さんは腕から血を流していた。かなり重傷で、あれでは弓が引けない。
「すまない無敵、私は戦線離脱してセリスと隠れている。今の私では足手まといにしかならないからな」
「どこで?」
「アレが出て来た時に崩れた岩を避け損ねた。でかいぞ。気をつけるんだ」
「わかりました。2人とも気をつけてくださいね」
頷く2人をもう一度目に焼き付けて、ようやく本性を現した敵に向い飛ぶ。
巨大な蛇。4対の翼を持ちその顎は山をも砕かんばかりの大きさ。あのムカデの比ではない。……なんなんだこれは!?
「はるか昔、創造神ルドラサウムが創り上げた存在。その存在意義はただ破壊する事のみ。伝説上のモンスター『岩喰い』よ」
気がつけばすぐ隣に姉上が。……と、いうことは封印を解いたのは姉上か……。
「姉上、僕らが中にいるのに封印を解きましたね?」
「なかなかスリルがあったでしょ?」
……姉上はこういう人だ。弟をいじめたりからかったりするのが大好きなのだ。特に魔王となってからはそれが唯一の娯楽らしい。困ったものだ。
「『岩喰い』はダンジョンを丸ごと体内に納め眠り続けていた。山頂の口は本当にヤツの口だったってわけ」
「そこまで分っているのなら弱点もわかりますよね?」
あまりにスケールが違いすぎてこちらからの攻撃は効かないだろう。
「あいつの中に入って心臓を直接潰すしかないわ。はい、これ貸してあげるからいってらっしゃい」
差し出されたのはピンクに花柄の傘。姉上……いったいこれでどうせよと?
「それさしてればヤツの酸から身を守れるはずよ。たぶんね」
たぶん、ですか。
「姉上はどうなさるのです?」
「帰る。じゃ、頑張ってね」
言い残して姉上は姿を消した。そんな無責任な……。
「……しかたない。いまいち信用できない気がするけど……行くしかないな」
深呼吸して気持ちを落ち着けて『岩喰い』とやらの口に近づく。覚悟を決めて飛び込んだ。
予想に反して花柄の傘は驚くほどの効果を示した。さしていると飛んで来た酸はすべて弾かれる。飛んでくる方向は関係ない。なるほど、便利な物だ。……ただ、花柄はやめて欲しかった。せめて色も青か何かにして欲しかった……。
さしている光景は誰にも見られたくない。
奥へ進んでいくとただっぴろい場所に出た。そこにはなみなみと粘液が満たされ湖のようになっていて、そこから奥へ進めるような通路はない。……心臓の位置もわからないしとりあえず自分で道を作ったほうがいいようだ。壁は不気味な色をした肉の壁。厚さは不明だが全力でいけばおそらく破れるだろう。
「せやっ!」
気合一閃、壁に大きな裂け目を刻み込む。苦痛のためか『岩喰い』が大きく揺れて酸性の粘液が飛び交う。すんでのところで傘を開いた。が、この柄を見ると……なんだか戦意が萎える。
それはさておき出来た裂け目をさらに斬りつけ大きな穴を穿つ。そのむこうにはこちら側とは違う色をした肉の壁が続く。酸性の粘液はないようだ。穴を抜け警戒を強めながら先へ進む。心臓の大体の方向は壁を越えた時から分った。そこからは禍々しい力を感じる。おそらくその発生源が心臓だ。しかも、わりと近くにある。
その方向へ進んでいくとあった。太い血管につながった大きな肉隗。ドクンドクンと脈打つ様は心臓以外なにものでもない。
「小僧、我が体内になんのようだ?」
突然心臓が語りかけてきた。声としてではなく頭の中に直接思念を送り込んでくる。
「お前の命を貰いに。覚悟してもらいます」
「愚かな。我が体内では我は無敵ぞ」
壁から肉隗が次々と湧き出してきた。それは人の形になり武器を構える。それぞれはさほど強くなさそうだけどやたらと数が多い。軽く見積もっても50体はいる。
「行きます!」
両手に刀を抜きダッシュをかけようとしたが何かに足を取られ派手に転んでしまう。こういうとき二刀流はちょっと不便。受身が取りにくい。足元を見ると人型の肉隗の手が足を掴んでいる。
……なるほどこれは面倒かもしれない。強いかそうでないかは別にして。
ミストフォームで腕から逃れ、すぐに実体化。正面の人型に右の一撃、まず一体。射程に踏み込んできた次の人型に左の一撃を入れ蹴り飛ばし三体目ぶつける。ひるんだ所に突きを放ちこれで3体。
「くくく……おぬしのやっている事はまったく無駄じゃ。見るがよい」
斬り殺したはずの肉隗がくっ付きもとの形に再生してしまった。……雑魚は相手をするだけ無駄ですか。ならば―
「本体を狙うだけの事!」
肉隗の上を跳び渡り心臓を射程に入れる。
「覚悟!」
「笑わせるでない!」
心臓に巨大な目が浮き出て見開かれる。次の瞬間その目に強烈な光が灯る。
「チッ!」
とっさにミストフォームをかけて回避。直後怪光線が放たれた。さらにそれは壁に当たっても消えずあろう事か反射した。肉隗に当たっても反射する光線。どこに飛ぶかまったく予想できない。数回反射してようやく消滅する。
「先ほどの威勢はどうした? 我の命を奪うのではなかったのか?」
こうなったらダメージ覚悟で斬り込むしかないか……。心臓に出来た目のちょうど反対側で実体化。
「奥義・鬼哭転生!!」
この一撃で決める!
「甘いわ、小僧!」
目に見えぬ障壁に奥義の威力が吸収される。さらに後ろにも目が浮き出て見開かれる。しまった……。技の途中で回避は不可能。ミストフォームも間に合わない。全身に激痛。すさまじい勢いで壁に叩きつけられた。体中の骨が軋み、意識が白濁する……。

―おいおい、俺を取り込んだって言うのに弱いな。アッサリ罠にかかってどうする?
体の奥底に巣くうもう一人の自分の声が聞こえる。魔人になってからは共存しているもうひとりの僕の声が。
―巣くうとは何だ? ……まあいい。勝機はあるのか? この肉隗をぶち殺しここから出ない事にはあの女の血は飲めないぞ? セリスとか言ったな。なかなかの味だった、あのまま二度と味わえないのは惜しいだろう? なあ?
違う! 血が目的じゃない! 
―違わない。お前が考えている事は俺にもわかる。吸血という浅ましい行為をあの女にのみ依存しようとしている。かつて父上が母上にそうしたように。父上と同じように吸血だけが目的でないというのならそれを証明して見せろ。そのためにせねばならない事は……いくらお前でも分っているだろう?
当たり前だ。こんな所で伸びている暇はない。外でセリスさんが待っている。僕の答えを聞かせると約束している。
―やつが光を放つ直前だ。やつを取り巻く障壁が消えた。神経を研ぎ澄まし一撃で斬れ。

体を起こす。時間は2,3秒ほどしかたっていない。
「とどめをくれてやろうぞ!」
刀を鞘に収め時を待つ。深呼吸し神経を集中させる。
巨大な目に光が灯った。時は今!
「柳生流居合術・風薙ぎ!」
極限まで闘気を練り、研ぎ澄まし刃と化すことで直線上にあるものを斬る。柳生の技の中で数少ない飛び道具系の技だ。抜刀の速度に闘気の刃の威力が上乗せされ斬れない物はほぼない。
「な……何ィィィィ!! こ、この距離を!?」
真一文に切れ目が走り紫色の体液がドバドバと溢れ出す。巨大な目は白濁し光を失った。
「わ、我を消す事はプランナー様に逆らうと同義……小僧、世界を滅ぼす気か……?」
「プランナーがお前を消す事を計画の一部にしたのだからそうはならない。会った事はないが今動いているのは彼……彼女かもしれないが父上と二人で作り上げた物。プランナーだけでなくお前を造った創造神の命令も受け付けてしまうお前はその計画にとって邪魔と判断された」
「バ……カな……あの御方は……一体……な……にを……」
心臓は完全に動きを止め風化が始まった。周囲の壁も何もかもがきらきら光る粒子となって消えていく。まぶしくて目が開けていられなくなり思わず閉じる。気配が完全に途絶えてから目を開くと岩喰いの姿はどこにもなく、僕は空中にいた。
はるか下のほうにセリスさんと切華さんの姿が見える。
「ただいま戻りました。二人とも怪我はないですか?」
「私はこれだけだ。手当ても受けたから問題ない」
切華さんはさっき負った怪我を見せる。綺麗に包帯が巻かれていた。
「私も怪我はありません。無敵さんが中に入ってから急に動かなくなりましたから」
「そうでしたか。やつの息の根を止めた時暴れていないか不安だったのですが。……さて、片付いた事ですから帰りましょうか」
「あの……どうやってです?」
……あ、扉は『岩喰い』と一緒に消えた。
「……歩いて帰るしかないですね……」
ヘルマンとリーザスの国境からJAPANまで。……一体何日かかる事やら。
三人そろって脱力。食料も旅の準備もない。ついでにお金も。
「とにかく山麓の町まで下りましょう。あそこは支配都市ですが、都市長に協力してもらいます」
……魔人の命令に逆らう魔物はいない。あまり、力をひけらかすのは好きじゃないけど今回は仕方がない。……セリスさんもいる事だし。
……しかし、いつ伝えよう? 予定では癒し場に戻ってから2人になれる時間を作ってから。……旅の途中には切華さんがいるし……ま、チャンスは作ればいいか。
「……2人でいたいのはわかるがそういうことは心に秘めておくべきだぞ?」
「……はい?」
「全部口に出していたぞ。『……セリスさんもいる事だし』のあたりから」
そう言って切華さんは後ろを指した。……セリスさんが固まっていた。
かなり迂闊だったみたい。でも気持ちはちゃんと伝えます。きちんとした場を作って。
だから、もう少し待っていてください。
「さて、そろそろ歩き始めましょう」
「そうだな。日が暮れるまでに町につきたいものだ」
「じゃあ、急がないと間に合いませんよ? さ、いきましょう無敵さん」
セリスさんに手を取られ引っ張られるように歩き始める。

僕は、山本無敵はここに誓う。この先世界がどうなるか正直わからない。けれど、この手を繋いでいる女性を、命をかけて守り抜くと。


きがとあ

外伝は女性の一人称ばかりだったので無敵を主役に据えたはいいがかなり時間が掛かりました。まあ、慣れたらなんでもないのですが、無敵の口調等はオリジナルなので気がついたらこれ誰のセリフだっけとASOBU自身迷う事もありました。ASOBUの中では書くのに時間が掛かったベスト3(ちなみにトップは第31章。単純に長いからに入る原因にもなってます。
話変って本編終了後は登場キャラのその後みたいな話をちょくちょく書いていこうかと画策中です。気が向けば列記が終わったとも覗いてやってください。


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