オオサカ武勇伝・ぷらすB

四日目

―桃山邸 客室
不思議なことに今朝の目覚めはすこぶる良い。
睡眠時間は4時間ちょっと。わりと長く眠れた方だ。
早朝6時、格闘家の多いこの屋敷では早いというわけでもない。
とりあえず、身支度をして出勤の用意を……するのは私ではないな。
いや、私なのだが私自身ではない。
「出ろ。仕事の時間だ」
影に情報を与え形にする。今日は念入りに、正確に。
自我を与え大幅で柔軟な思考を構築。念のために戦闘パターンも強化し、授業内容も詰め込む。何しろこの替え玉に教師をやらせようとしているのだから気合を入れないといけない。
ふむ、いい出来だ。……ちょっと、気持ち悪いくらいに。
……同じ顔した者がうろつくのは精神的によろしくない。が、仕方がない。
そこの者、女の子モンスターは皆同じだとかつっこまない。どの種族でも個性というものはちゃんとあるのだ。よく見ればわかる。……たまに間違えるが。
コホン。
ちなみに、このアイデアはハニー土木の変態女社長に迫られた時に思いついた。
……ああ、思い出すな。影に戻した時に分身が得た情報も本体に統合される。分身が受けた行為だが実質的に私の経験にもなってしまう。
……忘れよう。
……ああ、もう、なんでこんなに鮮明なのか。

とりあえず、分身に副次任務である教員をやらせ私自身は本来の任務に従事する。
「では、学校は任せる。無敵様や岳画殺には手を出すな。警戒させることが出来ればそれでいい」
「ああ、任された」
「よし。行動開始だ」
分身を送り出し私は普段着の軍服に袖を通す。正直、あのスーツは肩がこる。
今日の予定は午前中にハイネ殿を補佐して内政を、午後は昨日手に入れた情報を元にミドリガオカを攻める。
気になっていた無敵様の使徒の暴走。コレは利用できる。再び出てきたのなら再び暴走させてしまおう。もし、引きこもり出てこないのなら忍び込み様子を見る。
どちらにせよ、戦場の指揮を任せられることになっている。
腕が鳴るというものだ。
ああ、きっとそのおかげで目覚めがいいのだろう。私は楽しみなのだ。
思わず鼻歌がこぼれる。私は今、非常に機嫌がよい。
直後、枕が顔に直撃した。
「……朝早くから煩い」
なぜかスケスケのネグリジェ姿のワーグ様。魅せる相手もいないでしょうに。
昨夜も早く寝ていてこの屋敷で一番長く寝ているであろうお人がこの寝起きの悪さ。
非常に理不尽な物を感じ、おもわず口に出る。
「……ランスが悪い」
一気にテンションが下がった。

分身と入れ違いで食堂に入るとモモメイドに驚かれた。
ああ、別にここまで模倣させる必要もなかったな。危うく朝食を食べ逃すところだった。
今朝のメニューはトーストにハムエッグ、ミニサラダも添えてある。
この屋敷の夕食は豪華だが朝や昼はそうでもない。一応客扱いの私は頼めば好きなメニューを食べることも可能だが忙しくてたいていそれどころではなかった。
1度くらいフルコースのディナーにありつきたいと思う。
朝食の後は少し散歩に出かけることにした。いくらなんでも仕事の時間には早い。
朝の澄んだ空気が頭の中をすっきりさせてくれる。
今朝は本当に気分がよい。
ワーグ様? もう、記憶から消した。

―桃山邸 事務室
「……ハイネ殿」
普段ハイネ殿が取り仕切っている書類の数々。
今の山は各部署及び子会社、系列会社から提出される会計報告書だった。一通り目を通し、ため息と共にハイネ殿に声をかけた。
「どうされました?」
「これらは会計報告書ではない。粗が目立ちすぎる。経費として計上可能な項目の幅が広すぎる。これでは抜け道を最初から用意しているようなものだ。一度抜き打ちで監査を入れてみるべきだ。少なくとも――」
桃山のグループ会社の報告書を二つに分ける。比率は7:3。
指差すのは7の方。
「この子会社は裏金を作っているだろう。まあ、大小はあるだろうがな。確かに、時代が時代だ。皆生き残ろうと必死なのだろう。だが、上に立つものがそれを見過ごしては組織の根幹が緩む。当主のように吊るせとは言わないが適当な見せしめを行う方が良いだろう」
む、喋りすぎたか? ハイネ殿が呆然としている。
それぞれの会社のデータと報告書に目を通し見せしめに適した会社のピックアップもしてあるが……少し待つべきか。
「詳しいのですね……」
しばらくした後、報告書を見直していたハイネ殿が口にしたのはそんな言葉だった。
「当然です。私は世界規模の争乱を指揮し収拾させた。戦争とは戦場でのみ起きるものではないのです。兵士を遠征させるには食料がいる。キャンプ用の装備がいる。それらを入手するには金が要る。その金はどこからか湧いてくる物でもない」
それらも私が仕切ることになった。部下は無能ではなかったが、あまりの規模の大きさに圧倒され実質使い物にならなかったのだ。
……ああ、思い出したくも無い地獄の日々。

その後、昼前になり、モモメイドが昼食の注文を聞きにくるまで会計報告書を添削するという、不毛で無意味な作業に従事することになった。ハイネ殿はコレを全て突き返し是正をうながすつもりらしい。まあ、億単位で不透明な金の動きがあればいくら桃山グループでも見逃せはしまい。少々焚きつけすぎたか?

―食堂
頭脳労働の後は甘い物が欲しくなる。
昼食はオムライスと紅茶、あとは甘いケーキを。
コーヒーにはスプーン2杯ほど砂糖を入れる。
「うわ、その飲み方間違ってない?」
まったく……人の飲み方にけちをつけないで欲しいものだ。
まあ、確かにコレでは風味もなにもなくなるが今は糖分補給が最優先事項だ。
「今はたまたまです。普段はこんなことしませんよ」
「ふん、そう」
振り返らずに答えたのが気に食わないのか理不尽な殺気が向けられる。
「そんなにカリカリしないで下さい、アエンさん」
食堂入口付近の壁にもたれて不機嫌丸出しの支倉の長女。隣にはもちろん盾がいた。
「まあ、いいわ。午後からあんたの指揮下に入れって言われたのだけど」
「ええ。ミドリガオカを攻めます。ワーグ様の力で悪司組の兵力は消耗しています。相手の陣営を考えて予備の戦力は無いでしょう。無敵様が岳画殺の護衛についている以上、敵ではありません」
「そんなことはどうでもいいのよ。肝心なのは、あんたが私達の指揮官たるか、よ。道場まで来なさい。私が直々試してやるわ」
なんとまあ、血の気の多いお嬢様か。力はあるようだが……まだまだ若い。
とはいえ、正面からの格闘ではたぶん負ける。身体能力はあっても私は決め手を持っていない。ならせめてタッグマッチでも申し出てみよう。
正直気が乗らないが。

―道場
桃山邸の庭の端にある道場。とりあえず、でかい。
「遅い」
支倉アエンはすでに臨戦態勢。その気力はぜひとも戦場で使ってもらいたいが……そうもいかないのだろう。かといって一発殴られて終わりになりそうもなく。
「さて、試合形式はどうしましょう? 軍師相手にタイマンの格闘戦ですか?」
「……部下が欲しいなら好きなだけ連れてくれば?」
「では、2対2のタッグマッチで。時間は15分、相手に参ったといわせれば勝ちです」
「いいわ。……盾、手加減しないでよ」
「……」
二人ともなんともやる気満々で。
この後の戦闘に響かない程度に手加減しつつ二人を制圧するには……まあ、訓練と割り切ろうか。
「出ろ。仕事の時間だ」
今日は遠距離で1体動かしているので消耗が激しい。本体との距離が近ければここまで消耗しないのだが、仕方がないな。改良すべき点だ。
こういう時、共に戦うのはランスに限る。
あの頃が一番充実していたのかもしれない。ああ、歳はとりたくないものだ。
「さあ、征こうか」
「ふ〜ん、自分で男の紛い物作って嬉しい?」
……あ、ちょっとカチンと来た。
まったく、この人間は触れて欲しくない私の思い出に土足で踏み込んだ。
あのワーグ様でさえそんなことはしない。
「もしかして初恋の相手かしら? 実らなくてソレで我――」
「そろそろ黙っていただけますか? 加減を間違えてしまいそうなので」
親に反発しているのか、ただそういう年頃なのかは知ったことではない。とんがるのは自由だ。だが、誰にでも超えてはいけない一線はある。
落ち着け。本当に手加減を誤る。ふつふつと暗い衝動が湧き上がるが押さえ込め。
危機を感じたのか盾が支倉アエンの前に立ちふさがる。
その行動のおかげで少々頭が冷えた。うっかり殺してしまったら非常にマズイ。
「さて、時間が惜しい。はじめましょうか」

結果から言うと、勝負自体は1分で決着がついた。
ランスに強化、ランスアタックもどきで盾が壁まで吹き飛びアエンが怯んだところに爆風を利用して私が奇襲、首筋に鉄扇を突きつけて終わりだった。
のだが。
「あっ! お前!! アエン様に何をしている!!」
ヌンチャクを構えて突進してくるのは春風といったか、支倉アエンが拾ってきた戦災孤児だったはず。
確かに、状況だけを、彼女からの視点で見るに私が悪者かもしれない。
だからといって、すぐさま殺気むき出しで襲い掛かってくるとは思わなかった。
私は反応が遅れて、主の危機に待機状態にしておいたランスが動く。
しまった、と思ったときにはすでに直撃コース。横薙ぎに振るわれた大剣は春風の胴体を真っ二つに――
「ちょ、待ってください!!」
しなかった。
……え? どう考えても外さない距離だった。というか、服には切れ目がある。そのまま胴体切断。のハズだったが、春風はなぜか剣撃のレンジ外にいる。当の春風や間近で見ていた支倉アエンも何が起きたかわからないでいるよう。
そして、もう一つ。一瞬聞こえた声の主は誰だったのか?
ふと思い出す。ワーグ様から聞いたこの世界の説明の中に出てきた存在を。
この世界を管理する神を。
さっきの声は肉声だった。
人に紛れて存在しているかの神はかなり近いところにいるようだ。
これで大陸との通信手段を確保し、プランナーにゲートを開かせる。
後は寄せ餌を準備すれば無敵様は釣れる。
後ろで何か叫んでいるが今は無視。周囲の気配を探り人数を把握。道場内部に声が響くであろう距離にいるのは2人だけ。そのうち男性は一人。
なんだか拍子抜けするほど簡単に見つかった。
巧妙に存在感が隠されているからこそ違和感がある。
バトルノートの観察眼を侮るなかれ、だ。
道場を出る際、その者の側で囁く。
午後の作戦の出来次第では明日にでも準備が整うだろう。

―コウベ
橋を超えればそこは悪司の支配地域。
昨日はあちらからの奇襲。今日は逆だ。
兵力は支倉の門下生が50人ほどと支倉アエン、盾、春風。
橋のこちら側からの示威行動で悪司組は慌てて戦力をかき集めに行った。
まるで侵入してくれと言わんばかりの手薄さ。
良かろう。では、進軍だ。
出来るだけ派手に動いて極力戦力をかき集めてもらわねば困る。今回の目的は悪司組の制圧ではないが目標の所在くらいはっきりさせねばならない。戦場にいるならどさくさに紛れての捕獲が楽なのだが。
「いつまでこのままでいるつもり?」
「待ちきれませんか?」
「……狙いはなんなの?」
「彼方に答える義務はありません。しいていうなれば、敵地制圧が目的ではないということでしょうか」
「本当に桃山の為になるんでしょうね? 裏切ったら容赦しないわ」
裏切りなどはしない。必要性も無い。今のところは、だが。
「むろん、桃山のためになります。それも戦局を大きく動かすほどの」

間もなくして悪司組の面々が現れた。
目算ではザコがエリートヤクザ10、ちんぴら15。
主力は学校に行っているであろう無敵様と岳画殺の二人を除いた悪司、リセット様を含む確認されている限り全員。例の使徒もいる。
さらには未確認のニホン兵風の男と巨漢が一人、ついでに覆面にスコップという謎の男も。
とりあえず数ではこちらが上だが、質では向こうのほうが高そうだ。
が、ソレは問題ではない。質が足りないなら補えばよい。
「全員に厳命。ザコはかまわん。主力級は必ず捕獲。殺すな」
「は? 何それ?」
「支倉アエン。もし、命令を無視するようならその時は……どうなっても責任は取りませんので」
「……」
殺すつもりではない。そうだな、邪魔するようなら捕獲されてもらおうか。
アエンは何か言おうとして何も言わず口を閉じた。
それでいい。私の至上目的は無敵様を大陸へ戻すこと。障害は排除して進む。
「これより戦闘を開始する。全員配置につけ!」
久しぶりの集団戦闘。ああ、抑えても心躍る。
そして、実感してしまう。やはり私も闘争に歓喜してしまう魔人なんだと。

味方ですら戸惑うほどの能力強化を施術する。
個人でブーストし、指揮でまとまりを持たせる。
「な……昨日とは大違いじゃねぇか!?」
山本悪司が呆然としている。まあ、驚くだろう。
「コラ、レナ! 少しは加減しろ〜!」
もうしわけありません、リセット様。そうは参りません。
逆に徐々に強化のレベルを上げていく。誰にも悟られないように少しずつ。
誰もが思い通り以上になる身体に酔いしれ、戦場の高揚感が高まる。
そういう私も楽しんでいる。だが、目的を見失ったりはしない。

「はぁ!!」
「つっ!? 速い!」
高揚感に酔いしれてか、支倉アエンは敵陣奥深くに。
ああ、もう。指示くらい聞いて欲しいものだ。今はセリス殿と対戦中。
セリス殿の得物は槍。腕はそれなりだが、すでに間合いの中に入られて防戦一方。助けに入ろうとしている山沢麻美は春風に、リセット様は盾に阻まれている。
「くそっ! 指揮官を狙え!!」
悪司が叫ぶ。そして、自分も一直線に向かってくる。
「出ろ。仕事の時間だ」
すぐさまランスを呼び出し応戦。悪司自身はさすがに戦いなれしていて、ランスとも戦いになっている。
「やぁ!」
鋭い踏み込みと共に剣閃。鉄扇で受け流す。
目標と接触。続けて無敵様の形にして影を起こす。
精神的にあまり強くないのか、あるいは突発的な状況が苦手なのか。土岐遥は戦闘中にもかかわらず動きを止めた。数瞬のことだが見逃すはずも無く。
偽無敵様が刀の柄を打ち込んで気絶させた。
「よし、これで―」
「これで、リセット達の勝ちね」
……。まったく気付かなかった。いつの間に背後にはリセット様が。
盾とやり合っていたと思っていたのだが……。
手にした小太刀は私の首筋に薄い傷を作る。
リセット様の忍者スキルがここまでのものとは正直思わなかった。
というか、私が油断していただけだろう。まあ、この方は御しやすいのが救いか。
指揮と強化が途切れ桃山陣営は総崩れとなる。さらに、強化の反動で動けなくなる者が多数出ている。敵陣深くに突撃していた支倉アエン、盾、春風も同様に膝をついていた。
……まあ、終ればそうなってもおかしくないようにしておいたのだが。
「よし、抵抗するヤツはやっちまえ。諦めたやつの対応は後で決める。捕獲しろ」
悪司は事後収拾にかかり、私の事をリセット様に任せた。
残念ながらそれは愚かな選択といわざるをえない。
「で、レナはどうする?」
「諦める諦めないは後にして、先に私と取引しませんか?」
「取引?」
「はい。大陸に早く戻ることが出来れば私がランスを捕まえて差し出します。その後は煮るなり焼くなり本懐を遂げるなりすればよろしいかと。ですが、戻るのが遅くなるとその分あちらの時の進みは速い。ランスがどうなっているか、私にはわかりかねます」
「……パ〜パを差し出すから今は開放しろと?」
「はい。彼方様もここに長居する理由は無いはずです。ランスの時は有限ですから」
「む〜」
拘束している手の力が緩む。
さて、もう一押しだな。
「では、とりあえずこちらにいる間、ソレをお貸しします」
ソレとは悪司と戦っていた偽ランス。18歳前後の情報を忠実に再現してある。
ちらりと見たリセット様の目が輝いた。なんともわかりやすい。
「仕方がないわね……。ところで、コレ、ついてる?」
何が? と聞きかけて思わず閉口。ナニの話だろう。
……この方の考えは未来永劫理解できる気がしない。
「……お望みなら」
「交渉成立ね」
リセット様の小太刀が首を離れる。すぐさま距離を取り、偽無敵様を引き寄せ気絶した土岐遥を小脇に抱える。
「あ、ちょっと、それは置いてきなさいよ!!」
「今の取引にこの者は含まれていませんよ?」
「まさか……最初から遥が目的!?」
「回答はイエス、です。血に酔っているようなら暴走を誘発させようかと思っていましたがそうでもない様子だったのでスキをついてみました。まあ、別に捕獲するのはセリス殿でも良かったのですがね」
ただ、個人的な興味があったのでこちらを優先してみたまで。
喋りつつも懐に小さくなって隠れていたラッシーの背に乗り空へ。
「では、リセット様。失礼いたします」
一応偽ランスは残したまま。
空から見るに、逃走できた桃山勢はいないようだ。6割が捕獲され4割が殺された。
そして、支倉アエン達もちゃんと捕獲されたようだ。
全ては計画通りに。あ、訂正。リセット様の奇襲以外は、だな。
口惜しいがランスはしばらく貸したままになりそうだ。いきなり戻すと殴りこんできかねない。……ああ、でもコトに及んだ後だとその経験も私の物になる。
……それは避けたいが……どう考えても避けられないという結論に至った。

桃山の屋敷に帰還するなり気絶したままの土岐遥をラッシーの中に放り込む。
あの中なら暴れても無駄だ。
その後、チビ当主やハイネ殿に事実を混ぜつつ偽り報告を済ませる。帰還したのは私だけ。
今のところ疑う者はいない。いや、疑っていても確証はあるまい。
時計を見る。もうすぐ指定した時間だな。
了解を取り場を辞して目的地へ向かう。目指すはひらぴー。

「お待たせしました」
誰もいないひらぴーのはずれ。街灯の光も届かない場所。密会には向いていると思う。
「いえ、時間通りです。貴方様には頼みたいことが一つあります」
「まあ、大体想像はつきますけど……」
「おそらく想像通りでしょう。プランナーと交信したいのです。そして、うまくいけば明日にでも私はあちらに帰ることができる」
全てが計画通りなら。
「わかりました。では、今夜の夢の中で接触できるようにしておきます」
「よろしくお願いします」
夢の中でというならばさっさと帰ってもう一度計画を吟味する時間くらい作れそうだ。
ふと、顔を上げると相手の気配はもう無い。
さすがだな。神出鬼没とはよく言うものだ。
なんとなく妙なところに感心して帰路に着いた。

あとがき

そろそろ折り返しでしょうか。も少し早く終わるかも。
ASOBUにも分かっていません^^;

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