第32章 胎動 ―RS暦15年 魔王となったリセットは人類を片っ端から虐殺していった。 JAPANも例外ではなく生き残ったのはカラーの家畜として飼育される少数といまだに反抗を続ける大小さまざまな組織くらいのものだ。途中で抵抗をあきらめた者はもはや生きていない。 その一方でカラーは魔王であり女王であるリセットの下、次第に版図を広げていた。 ―魔王城 リセットの寝室 「……早いものね、もう15年経ったわ。そして、もうすぐ最後の仕上げも終わる……」 『本当は君のパパが実行するはずだったけど』 真っ暗な部屋の中でリセットは闇を見据えはなしていた。相手の姿は見えない。 「私では問題ある?」 『いいや問題ないさ。この計画を立てた彼の娘である君には適役だよ』 「……明日から動くわ。そちらも準備を怠らないでね」 『もちろんさ。……じゃあまた』 その言葉を最後に部屋の中の気配はリセット1人のものになった。 「……後、少し……」 ―翌日 リセットの寝室 「リセット、用って何?」 ノックもせずに入って来たのは正体をさらしたワーグ。 「ノックくらいしなさいよ」 振り返りもせずリセットは天井から吊り下げられた檻、というよりも大きな鳥篭、ただし、その篭を構成する鉄の柱からは何本もの鋭い刺が内側へと向けて突き出しているそれを眺めていた。篭の高さは大人が身を屈める必要があるくらいで直径は、大人が二人で両手をつないで輪にすれば何とか抱えこめるぐらいの大きさ。その中には全裸のマリスが閉じ込められていた。その体には刺により無数の傷が刻まれ血を流している。その『鉄の鳥かご』と呼ばれる拷問道具の下の床は血に濡れもはや元の色をしていない。 「……またマリスいじめ? あんたよくあきないわね。一応それ私の使徒なんだけど?」 マリスは魔人化に耐えられない体質だった。そこでリセットはワーグにマリスを使徒化するように命じた。もちろんワーグは嫌がったが強制力をのせた命令は無視できない。たとえ子供の時と同じようにリセットに接する事を許されたワーグであっても魔人である限り逆らう事は不可能だ。 「形だけでしょ? 気にしちゃダメよ」 そう言ったリセットはカゴを大きく揺らした。当然マリスはバランスを崩し突き出した刺はマリスの体を貫き引き裂く。 「ヒィ!! 許し……て……死……ぐっ!?」 「ほら、もっと鳴きなさい! そんなんじゃ全然つまんないわ!!」 ワーグは自らの使徒を複雑な気分で見ていた。数年にわたり拷問を受け続けたためマリスに過去の面影はもはやない。リーザスの才女・マリスはかなり昔に消えている。 「……ケッセルリンクやガルティアが使徒を大切に扱う気持ち……少しわかったかもしれない。……自分の一部を宿す存在が弄ばれるのは、決していい気分じゃないわね……」 そして、つとリセットに視線を移す。 リセットはマリスの返り血を浴び、なお見る者を魅了するような笑みをたたえていた。マリスの血と鉄の鳥かごが無ければ魅了されない男はいないであろう美しさだ。 「きっかけがあれば。……変るきっかけがあればこうも変るものなのね……」 リセットは魔王になって以来その残虐性をエスカレートさせていた。そしてそれはある出来事をきっかけに更に増した。大切な存在を自らの手で殺してしまったのだ。それ以降リセットの暴走は止まる事を知らない。以前は効き目があった弟、無敵の説得も今や意味はない。 「……リセット、用もなく呼んだんなら帰るわよ?」 「ダメよ。……ま、今日はこれくらいにしておくわ。ワーグが本気で嫌がってるみたいだから。……表情に、珍しく出てるわよ?」 ワーグはチッと舌打ちして顔をそむけた。 「さて、待たせたわね。今日呼んだのはお使いを頼みたかったから」 「お使い? どこまで?」 「2日後に全魔人をここへ集めるの。あなたはJAPANにいる無敵の所へ行って来て」 ワーグは怪訝そうに眉をしかめた。 リセットが魔王になってから数名の魔人が魔王城を離れた。 無敵は滅び去った長崎城に住み五十六やアスカの墓を守ってひっそりと暮らしている。 それを呼んで来いと言っているのだ。 「……何か伝言はある?」 「たまにはお姉ちゃんに顔を見せに来なさいって言っといて」 「わかったわ。いってくる」 ワーグが部屋を出てまもなくリセットも部屋を出た。 向う先はホーネットの執務室だ。 ―ホーネットの執務室 「はぁ……ランス様……」 ホーネットは机の上にあるランスの写真を見てため息をつく。 「あれから15年……いいかげん立ち直るべきでしょうけど……はぁ……」 写真を抱き寄せまたため息をついた。 「お邪魔だったかしら?」 「えっ、あっ、リセット様!?」 ホーネットは珍しく狼狽している。あわててランスの写真を机の引き出しに投げ込んだ。 「別に隠す必要なんてないわよ。それより全魔人に召集をかけなさい。日は2日後。ワーグと無敵は除外していいわ」 「召集……ですか?」 「そう。ちょっとした見世物があるからから戻って来なさいって伝えといて。私はしばらく出かけてくるから」 「承知しました」 「後はたのむわ」 リセットはホーネットの執務室を出るとその足で中庭に下りた。 そこには小さなドームがあり中にはランスとシィルとパステルの墓がある。 いつもなら夜に来てお祈りをするのが日課だが今日はそのために来たのではない。 リセットはランスの墓の前に立った。遺言どおり墓標はカオスがなっている。 「カオス、貴方の力がいるわ」 『……計画実行の日が近いのじゃな?』 「ええ」 『……こんな所で墓標になどなっておれんの』 「パ〜パ、しばらくカオスを借りるよ」 リセットはカオスを抜くとどこかへ転移した。 一方執務室のホーネットはランスの写真立ての裏から小さな紙片をとり出した。 それには城を出た魔人たちの住所が書いてある。 旧魔人領にいる魔人にはホルスを飛ばし自分は志津香とマリアを訪ねることにした。 ―カスタムの廃墟 荒れ果てた町の中にその住所はあった。 「ここにはもういないの?」 ホーネットの前にあるのは正真正銘の廃墟である。 「こんな所にマリアさんが……?」 とても人が住める環境ではない。魔人でも然り。 「どうしましょう……?」 と、どこからともなく機械の作動音が聞こえてきた。 そして、何の前触れもなく廃墟の壁に銀色の扉が出現した。 『ホーネットさん、それが入り口です。降りてきてください』 マリアの声も聞こえてきてホーネットはようやく何が起きたか理解した。 マリアの隠れ家は地下にあるのだった。 ―マリアの家 「お久しぶりですね、ホーネットさん」 「ええ。それにしてもすごい家ですね……」 地下へは直通エレベーター、ドアは自動でいたるところにホーネットには理解できないような機械がすえつけてある。 「ちょっとごちゃごちゃしてますけど機械に囲まれて生活すると落ち着けていいんですよ」 マリアはウットリ。ホーネットは少し引いた。 「……そういうものですか……」 「そういうものですよ。あ、すぐお茶を用意しますね」 用意といっても壁に向けてリモコンボタンを一つ押すだけ。30秒後にはテーブルに開いた穴から入れたての紅茶が出てきた。 「すごいですね……驚かされてばかり……」 「えへへ……。ところで今日はどうされたんです?」 「あ、ああそうでした。二日後までに魔王城へ集合せよとリセット様から全魔人に対して命令が下っています。何でも見世物があるからとか何とか……詳しい事は私も聞いていません」 マリアの動きが止まり明るかった表情も消えてしまう。 「魔王城か……ようやく吹っ切れたと思ってたんだけどな……こんなタイミングで呼び出さなくてもいいじゃない……」 マリアはカップを置き悲しそうな表情を見せた。 「……あのところで志津香さんはここにいるんじゃないんでしょうか?」 ホーネットは場の雰囲気を変えるため別の話題を持ち出した。 「えっと志津香なら修行中です」 「と、言う事はここにはいないのですか?」 「いえ、あそこの中にいます」 マリアが指差す先には訓練室とかかれた部屋があった。その横には使用中というランプがともっていた。 「かれこれ2ヶ月ほどこもりっぱなしです。でももう引きずり出しますね」 「ひ、引きずり……?」 「この訓練室はですね、入室時に設定した時間が過ぎるまで出れないんですよ。ですから外からのコンタクトには……あれ? ……あ、いた」 マリアはなにやらコードのいっぱいついたバイザーをかぶってなにやらやりだした。 「よし、捕まえた! あ……ああ! 逃げないでよ志津香!」 マリアが何をやっているのかホーネットにはさっぱりわからない。 「よし。よしよしよし! 捕まえた!!」 直後、訓練室の扉が開き巨大なマジックハンドにつかまれた志津香が出てきた。否、掴み出された。 「マリア! 今忙しいのになんで引っ張り出すのよ!」 「お客さんよ。うっ、汗くさ! 先にシャワー浴びてきて!」 浴びてきてといっておきながら実際はマジックハンドで強制的にシャワールームへ連れ込まれた。言葉を交わす暇もなかったホーネットはただ呆然とするのみ。 「ホーネットさん、もう少し待っていてくださいね。すぐ洗っちゃいますから」 志津香は洗濯物扱いされていた。そして、シャワールームから聞こえる悲鳴。 「ふふ、ここの浴室全自動にもなるんですよ」 ホーネットはそこで何が行われているか想像しようとしてみたが、すぐに恐くなって止めた。マリアはマリアで改良の余地がまだありそうねとか呟いている。 約10分後志津香がふらつきながらでてきた。そのままソファーに倒れこむ。 「どう? 気持ちよかった?」 「……地獄を見たわ」 それが志津香の全自動シャワールームについての感想だった。 「あの、大丈夫ですか?」 「……お客さんって……ホーネットさんだったんだ。……はぁ、やっぱりそう簡単に見逃してくれる訳ないか……親子だもんね……」 「ええ。リセット様より全魔人に対して魔王城へ集合せよとの命令が下っています」 「……タイミングいいわね。ようやく気持ちの整理がついた頃なのに……」 志津香の表情に影がさす。目の前でランスが塵と化すのを見ているのだ。あれからしばらくは夢にまで見ていた。 そしてもう1人、ランスの死を目の前で見てしまったサテラは部屋にこもりきりでホーネットですらここ数ヶ月あっていない。 「そうそ、全員って言ってたけど一人いけないわ」 「どういうことです?」 「アールコートちゃんなんだけど……口で説明するより見に行ったほうが早いわ」 志津香はなぜか見に行くと言った。会いに行くではなく。 「アールコートさんはどこにいるんですか?」 「デンジャードームの最下層よ」 ―デンジャードーム最下層 そこに到達するまでは昇降機を使ったためあっという間だった。 「こんな所に?」 「ええ。あの子、ランスがいない世界に耐えられなかったのよ……。あの子の世界はランス中心に動いてたから」 昇降機の扉が開くと同時にすさまじい冷気が流れ込んできた。 一歩そこを出ると全てが凍り付いている。壁も床もモンスターも。 「こっち」 歩き出す志津香をホーネットとマリアは慌てて追いかけた。 少し行くと大きな空間に出る。その巨大な空間を支えるようにこれまた巨大な氷柱が聳え立っていた。 そして、その中心にアールコートがいた。膝を抱えて縮こまるように。 「こ、これはどういうこと……?」 「この子自分で自分を封印したのよ。……ランスのバカが絶対についてくるなって言ったから。でも……この子はそれに、ランスのいない世界に耐えられなかった」 だから自分と外界を氷で閉ざした。 「魔王城を出てからすぐの事よ。それ以来時たま見にきてるけど反応すらしないわ」 「ちょっと、志津香。なんで教えてくれなかったのよ!」 「訊かれなかったから。……早く出ましょう、ここは寒いわ」 「そう、ですね……」 三人はそれぞれ複雑な思いを抱いたままデンジャードームを後にした。 ―??? リセットが現れたそこは小さな赤い非常灯で照らされた長い廊下。どう見ても自然のものではない。リセットはきょろきょろと周りを見回して歩き始めた。 そして、すぐに鉄の扉に行き当たった。 コンコンとノックする。 「ん? ジャックか? まだ交代の時間じゃないぞ」 そういいながら扉が開き中から男が顔を出した。服装は旧ヘルマン軍一般兵装。 「あ、あれ?」 出てきた男は目の前の美女を見て戸惑いを見せた。 「あ、あんた誰?」 「言っても無駄よ。彼方もう死んでるから」 えっ、と聞き返す間もなく視界が闇に閉ざされた。 「ね? 言ったでしょ?」 リセットはカオスの刃に乗っている男の首に微笑みかけた。 男の首を投げ捨てると室内にあるスイッチを片っ端から入れていく。そして男のいた席に座った。 『あ〜あ〜聞こえてる?』 艦内放送室の設備を通しリセットの声が闘神都市Ω全体に広がった。 『はじめまして。そして、さようなら。パットン軍のみなさん、おとなしく死んで。どうしても生きたい者は1時間逃げなさい。私に見つからなければ見逃してあげます』 このセリフは全人類を壊滅直前まで追いやったリセットが都市を攻め落とすたびに使ったものだ。女子どもも関係なく見つかれば殺される。今まで生き延びた者はほとんどいない。 「総員戦闘態勢! チッ……なんで今ごろになって!!」 人類側最大の抵抗勢力パットン軍。今までに魔王自身からの攻撃を受けたことはなかった。 リーダー格のハンティ・カラーは毒づきながらパットンの部屋へ向った。 だが、角一つ曲がったとたん首に剣が突きつけられた。 「……魔王……リセット……」 「貴女の転移魔法、邪魔だから封じさせてもらうわ」 いい終わらないうちにリセットの影がまとわりつき拘束具と化した。 「殺されると思った? 安心していいのよ、カラーは殺さないから」 「……なんでだい、今にならずともいつでも壊滅させる事くらい出来たはずだ」 「ようやく準備が整ったの。もはやカモフラージュも要らないし、憂いの種も全て摘む。パーパの失敗を繰り返さないために」 「準備? 何の準備さ?」 リセットは答えずカオスを振るった。壁の裏側で縮こまっていた兵士が壁ごと斬られた。 「無駄な話をしている間に1分も経っちゃった。急がないとだいぶ逃げられる」 それからというものリセットはありとあらゆるものを破壊して進んだ。 ハンティは後ろで引きずられつつ壮絶な場面を見せ付けられた。 あるものは隠れていたクローゼットごと、ある者は壁ごと。リセットの歩いた所に命あるものは残らない。 「さてと、そろそろ本命の―」 リセットは呟いて転移。移動先はパットンとヒューバートの前。 「彼方達の番よ」 パットンとヒューバートは驚きつつもハンティの姿を見つけて構えた。 「魔王自ら御出陣とは光栄なこった」 「そう思うならすぐ殺されなさい」 「そうはいかねぇ。ハンティを返してもらう」 「むだよ。わかってるでしょ?」 魔王にはダメージを与えられない。武器を持たず魔人でもないパットンには。 「残り時間内くらい粘って見せるさ」 「バカね、見つかったら死ぬのよ。それに、龍の核となりうる彼方達を生かしておくと思う? 私はパーパのミスを繰り返さない」 「……何の話だ?」 「脳味噌まで筋肉のあんたにはわからない話よ」 「なにを!!」 激昂したパットンが殴りかかる。歳を取ったといえども訓練を欠かさなかったパットンの体は十数年前と大して変らない。全身に闘気をめぐらせた高速の一撃。 だがそれはアッサリと握り取られた。 「所詮この程度よね人間一人の力って言うのは。数が集まらないと何も出来ないつまらない生き物。そのくせ数が集まると影響を受けやすく脅威となる……」 「こっ……ちくしょう!!」 パットンがいかに力をこめようともリセットにつかまれたこぶしは動かない。 「遊びは終わり。死んで」 リセットがカオスを振り下ろすがヒューバートが二人の間に割り込み止めた。 「悪いがパットンは死なせない!」 「でも、それで止めたつもり?」 リセットはパットンのこぶしを離しカオスに添える。そのまま力を下へ。 不知火が持ちこたえたのは一瞬でカオスはヒューバートを両断した。 「「ヒュー!!」」 パットンとハンティが叫ぶがもはや彼には聞こえない。 「死ぬ順番が変わっただけ。悲しむ事なんかどこにもないわ」 「……殺す前に一つだけ答えろ。核だの影響力だのお前さんの言う事にはわからないことが多すぎる。あんたは何のために人を滅ぼす?」 「言っても無駄なんだけど……いいわ。冥土の土産に教えてあげる。魔王リセットのやりたい事は創造神の追放。ただそれだけ」 「は? 何だそりゃ?」 「だから言ったでしょ、筋肉バカにはわからないことって。後ろのカラーは分かったみたいだけど」 見るとハンティは大きく目を見開いていた。 「あんた……正気なのかい?」 「正気よ。パーパの考えた計画だもの失敗する訳がないわ」 「けどよ、パーパって言ったらあれだろ? あの鬼畜野ろ―がはっ!!」 カオスが旋回しパットンの腕を跳ね飛ばした。 「パーパを侮辱するのは許さない。……死ね」 さらに苦痛にうめくパットンの背中にカオスをつきたてた。 「ぐっふ……」 うつぶせに倒れ大量の血を吐くがそれでもまだ意識はあった。 「あ……あいつを鬼畜とよんで……何が悪い……」 「……パーパの本心はね……最初からたった一人を……。ママだって五十六さんだって……私だって一番奥には立ち入ることは出来なかった……それを知らずに……。そんなことはどうでもいいのよ、バカ」 二度目は心臓を貫き即死だった。 「答えろ、神を追放するのになぜ人を滅ぼす必要がある!」 「人は神の支配を受けやすい生き物。しかも数がそろうに比例してその影響力は強くなる。その力を甘く見ていたパーパは足元をすくわれ死んだ。だから私は人を滅ぼし群れないようにする」 「そこまでして神に挑んで……勝てると思ってるのかい?」 リセットは答えなかった。黙ったままハンティの首輪を掴むとそこから姿を消した。 あとがき+α 色々ありましたが32章です。一時期へこんでたので書きあがりがだいぶ遅れました。予定では8月末には掲載の予定だったのですが、気がつけば9月の2周目に突入。 さて、ランスワールドのキャラが死亡するのは魔王にスポットを当てる限り不可避だとおもうのです。この世界で魔王は絶対存在であり、魔王が本気で人類を滅ぼそうとすれば抵抗は無意味。魔王を傷つける術を持たない限り抵抗とはなり得ない。逃げる手段あるいは交渉材料を失えば命をおとすのはしかたがないのです。キャラが死にすぎるとクレームを貰いましたがそういう理由でなんとか了解してもらえればなぁと。 |